ひと昔前の住宅は、壁の中に絶えず空気が流れていました。こうなると部屋を暖めても暖めても一向に暖かくなりません。隙間から壁の中に暖気が連れ出されたり、壁そのものが常に冷やされ輻射熱が得られないためです。
原因は、床下空間と壁の中、壁の中と天井裏がつながっているからです。
壁の中の空気は暖房室の暖かさが伝わって少し暖かくなります。暖かい空気は軽くなりますから、壁の中をゆっくりと上昇します。すると代わりに、床下空間から冷たい空気が上がってきて暖房室の横にセットされます。するとまた暖められて‥。道理でいつまで経っても部屋が暖かくならないわけです(汗)
この現象を「気流」もしくは「壁内気流」と呼びます。
この現象は、もっと昔の住宅では起こり得なかったことです。昭和50年代までに建った家は「土壁(つちかべ)工法」が多く、壁の中にはぎっしりと土が詰まっていたからです。空間がなければ空気が流れようもありません。
すなわち壁内気流は、昭和50年代以降に建った家に特有の現象なのです。「断熱材をちゃんと入れているのに、どうして部屋が暖かくならないのか??」住宅業界がその原因に気づくまでずいぶん時間を要したと聞きます。

さて肝心の対策はどうすればよいのでしょうか。
①床下と壁の中がつながらないようにする(入口を止める)。
②壁の中と天井裏がつながらないようにする(出口を止める)。
これを「気流止め」といいます。入口か出口(もしくは両方)を止められれば、空気は動きたくても動くことができません。
ところでこの気流止め、「ファイヤーストップ」という役目も果たしてくれます。壁と天井裏の空間を断絶させるので、火の燃え広がりまで止めてくれるのです。

「そんなに良いものならぜひやりたい! でもなるべく大掛かりにならずにすませられないかな‥?」
弊社では1階の床の裏側にウレタン発泡断熱をすることで、断熱と気流止めを一度に叶える工法をおすすめしています。床下空間に余裕がない場合は天井側で止めることができますので、お気軽にご相談ください。